
今回は、ゲーム業界の実態について書こうと思います。
実際に世間で言われているゲーム業界と、実際のゲーム業界。
その違いについて書きたいと思います。
●徹夜・残業はどうなのか?
徹夜、サービス残業の話は内外からよく聞きますね。
私がゲーム会社に在籍していた実体験としては、提出の期限がくれば、
徹夜は当然のごとく多くなっていました。
なので、クリスマスは男同士で過ごし、正月はカップラーメンのソバで
年越し(笑)、イヤでしたけど、そんなのは当たり前でした。
寝袋を買い、机の下に上着で遮光カーテンを作り、その中で仮眠を
したりしました。
また、会議室に入って会議を始めたら、徹夜の人が机の下や
イスの下から何人も出てきた...なんてこともありました。
私の経験で一番厳しいな~、と痛感したのが、ゲームが完成しなくて、
「半年間一切休みなし」の状態のときでした。
考えてみてください。一年の半分、休みなしです。
「このまま、一生この状態が続くのだろうか?」
という、諦めにも似た妄想をしたりしましたね。
サービス残業は、毎日1~2時間は、当然のごとくしていました。
社風というか、業界の空気というか、それをしようよ、という感じが
漂っています。
みんながみんなそれを普通にしていたかというとそうではなく、
サービス残業しろというの暗黙の空気を嫌っている人は当然いますし、
逆に好きで会社に泊まっている人もいました。
結局のところ、こうした仕事に対する姿勢は、日本人の責任感に対する
「気質」が大きく関係しているように思います。
仕事に責任(Response + Ability:返答する能力)感があるからこそ、
徹夜もするしサービス残業もします。
またゲーム業界の場合は、好きだからこそできる、という面もあります。
ただし、それはアルファやベータ、マスターなどの期限の前に顕著に
なる状況です。
ゲーム業界であっても、どういうふうに普段の生活を送りたいか、
ということについては多様なので、会社にいて仕事に集中したいという人も
いれば、仕事が終わってからの時間も大事にしたい、という人もいます。
そこはそれぞれの考え方であり、ちゃんと主張をすれば、人に迷惑を
かけない限り、だいたいは受け入れられます。
仕事の都合と、プライベートの都合の調整は、その人の
バランス感覚次第です。
●給料はどうなのか?
会社にもよりますが、ゲーム業界はほかの業界と比べると少ないと
思います。
まともに貯金できないレベル、と言ってもいいでしょう。
年収は、200~400万の範囲内だと思います。
最近は改善されていると思いますが、私のときは、新卒で家から
通っている人は月収16万はザラでした。
月収16万でボーナスなしとすると、年収224万ですね。
ただし、スタークリエイターレベルになると、全然違います。
ある程度の中堅から、大規模な会社は、役員クラスなら、
月収80~100万、ディレクタークラスで月収50万ほどでしょう。
スクウェア・エニックスや、任天堂のスタークリエイターはもっと
多いでしょうし、大手の超大作のマスターアップ時には、
マスターアップボーナスとして、400万のボーナスがついた、
という話も聞きます。
(今は2004年と比べて産業規模が2/3になったので、
減っているはずです)
ゲーム業界は、正直言って仕事は楽しいことが多いです。
やはりクリエイティヴな仕事だけあって、ゲームが出来てくると
「おおっ!! できてきた!!」と、ワクワクします。
だからこそ、その分安くても働く人が大勢いるので、
給料は少なめになっているのでしょう。
ゲーム業界に入る人は、終業後の時間ではなく、仕事の時間を
楽しめる人のほうが合っています。
なにせ、1日の時間を仕事の時間が圧倒的に占めますから。
●離職率はどうなのか?
離職率はそんなに高くはありません。
やはり仕事が楽しい、という影響が強いのでしょう。
離職の原因はやはり人間関係が多く、その次に給料、
職場環境がくるのではないでしょうか。
やめていく人には、同じ環境で仕事をするよりは、別の職場に
言って違うスキルを身につけたい、という人もいますし、
給料に満足できないから、会社を移って給料を上げたい、という
人もいます。
給料に関しては上司や社長に直談判してあげてもらう人も
多いです。今の時代、基本給アップは基本的に望めません。
それに諦めている人は、会社を移って給料大幅アップを
狙う人もいます。
実際私は会社を移ったことで、8万円ほど上がったときも
あります。
だからといって会社を移れば給料が上がるのか! という風に
思ってはだめですよ(笑)。
もちろん能力や、そのときに欲しい人材か、などの複合的な
理由で、給料は決まります。
●年齢についてはどうなのか?
ゲーム業界は若い人たちの多い業界です。
20代前半、後半の人たちで占められています。
古い会社には30代、40代の人ももちろんいます。
その人たちは経験を買われているわけですが、新しい技術に
関してはやはり若い人たちのほうが吸収力があるので、
中年層の人たちは総合力、人間力、管理能力を主に発揮する
ポジションについていることが多いです。
プログラマは「30歳限界説」などとよく聞きますが、
そんなことはないです。何歳でもできますし、実際30代後半、
40歳の人がメインで仕事をしているところが大半なのでは
ないでしょうか。
ただ、体力的な衰えはありますので、あまり徹夜を連続で、
というのには向きませんね。
なので、全体の高度なシステム技術は手練のメイン、
枝葉の量をこなす作業は若手、という役割分担になっている
ところが多いと思います。

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