アバウト・オンラインゲーム(3)

 

2818624798_035147cf35.jpg

なんだか前回の発行日が「125日」になってて失礼しました。
 自分で見て「ウギャー何日だよそれ!」と思ったり(笑)。

 慌てて書いてるとだめですね。

●ネットゲームの社会的影響

 オンラインゲームがなにかと社会に影響を与えているのをよく見ます。


 よく聞くのは「ネットゲーム廃人」(ネトゲー廃人)、という言葉。
 朝から晩までネットゲーム三昧で、中には学校や会社をサボってまで
ネットゲームをしている人も。


 韓国ではネットゲームばかりやってる息子を見るに絶えず、ゲームを
取り上げたら怒って家の金を盗んで家出、ネットカフェで捕まる...とか、
もっとひどくなると殺人未遂になったりとか。


 ほかにも、リアルマネートレード(いわゆるRMT)が方々で行なわるように
なってから、ゲーム中での詐欺が横行するようになったり。


 ゲーム中の犯罪を取り締まる法律は今のところありませんから、
ゲーム中で強盗や取り込み詐欺があっても、それは単に「遊び」で片付けられて
しまいます。


 わからない人のために説明すると、RMTとはゲーム中の資産、つまりお金や
レアな武器、ゲーム中で建てられる建物の権利書などを、現実のお金と
交換する行為です。


 今では専用のサイトがあったりします(ゲームの運営側は非推奨のところが
多い)。


RMT
http://www.ex-web.net/rmt/


 ゲーム中の単なるデータが、なぜそこまで価値を持つのか?
 それは現実だろうと虚構だろうと関係なく、自分の感情を大きく変化させる
ものに、人は大きな価値を感じるからだと思います。

 脳生理学では、

 「脳は、現実にあるように鮮明にイメージしたビジョンを、現実の世界と
区別をつけることができない」

 といいます。

 ヒトの脳は、現実と虚構の区別をつけられない状況があるのです。


 ちょっと話がずれますが、こんな話を聞いたことがあります。


 熱帯地方に住んでいるある原住民の呪術の儀式では、毎回人が死にます。

 別にその儀式で血の惨事が起こるわけではないんです。

 シャーマン(霊媒師)が「おまえは○○のために、今死ぬ運命にあるのだ」
というと、それを言われた人がその場でドタッと倒れて、本当に死んでしまう。
 倒れた人の胸に手を当てると、本当に心臓が止まっている!

 これは、その原住民がシャーマンの言うことを頭から信じているので、
言われるだけで本当に死んでしまうということらしいのです。

 ちなみにその現場を取材した人が、選ばれる予定の原住民を全員、前もって
検診したのですが、完全な健康体だったそうです。


 人は、「自らのイメージを現実化する」ことができるということが、本当に
起こりうるのかもしれないということですね。


 知っているということと、信じていることの境界はどこにあるのか...!?


 映画「マトリックス」の世界は、もうけっこう近いところにあるのかも
しれません。


 さて話を戻しまして、ネットゲームの中の世界は、現実世界と比べて
非常に密度の濃い世界です。戦ったり、成長したり、いろいろなものを
手に入れたりなどの出来事が、非常に高い密度で起こる。

 走っても疲れないし、食べる必要もない。しかも死んでも生き返る。

 ネットゲームの世界は「永遠の世界」なのです。
 まさに夢の世界、ユートピアといってもいい。


 現実世界はこうではありません。なにも起こらない時間の方が長い。


 だから、ゲームのほうが楽しくて「廃人」が出るのも、わからなくは
ありません。

 単なる話題の媒体だったゲームが、人生を取り込んでしまう!!
 ゲームプレイが、人生そのものになる!!


●オンラインゲームの社会性

 これは私が直感的に言うと「怠惰の極み」でしかありません。

 ネットゲームの話をしていて、ある友人が言いました。


 「2人目の自分を育てている暇があるのかッ!?」


 私たちは、栄養をチューブで送り込んでくれる機械があるマトリックスの
世界に住んでいるわけではない。

 現実世界で体の糧を得て生活しているわけですから、生活を捨てて
ゲームの世界に生きることはできないんです。


 仮にそういう生活を許してくれる環境があったら?

 夢想の世界で一生を過ごしても悔いはない、というニヒリズムで生きるので
あれば「すべては許されている」のですから、それはそれでいいと思います。


 しかし、多くの人にはそうはいかないでしょう。


 ここからは多分に倫理(人として守るべき道)的な考え方になりますが、
 余暇でネットゲームを楽しむのはいいと思います。

 しかし度が過ぎると、現実の自分がどんどん食われていく。
 ネットゲームをしている間は、現実の自分に返ってくるフィードバック(蓄積)が
ほとんどないからです。

 糧を得るためにスキルや経験が必要なはずなのに、それがほとんど得られない
時間を延々と過ごす。


 「2人目の自分」を育てている間は「1人目の自分」が全然育たないわけです。


 これはドラッグと同じです。
 度を越した快楽の摂取は、現実世界の生を空虚なものに変えていきます。


 もちろん、人は生まれながらに「自由」ですから、どう生きるかを
私は強制しませんが...。


 ネットゲームの社会性は、こうした「人の生き方」に差しかかる、
倫理的な部分にまで関わってきていると思います。


 作り手は公的な立場にありますから、遊び手の時間を「貪る」ことが
ないように配慮することが必要でしょう。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加


期間限定企画「中毒ゲームデザイン・トレーニング」
■中毒になるゲームの秘訣はあなたがド変態であること?
現在1927名の方が登録中。
期間限定でゲームデザインについての講座を特別プレゼント。

■音声1:粘りについて
ゲームにハマりを生み出す要素「粘り」を入れる方法とは?
あなたの作るゲームにも「粘り」を取り入れよう。

■音声2:インパクトについて
 ヒットゲームのトリガーとなっている「インパクト」の作り方とは?
「インパクト」を取り入れて、あなたのゲームにヒットの可能性を埋め込もう。

■ほかにもこんな内容を音声でお届けします
・練り上げられたゲームデザインをする秘訣
・間違いのない面白さのコアを盛り込む方法
・ゲームがヒットする原因を盛り込む方法
etc.

■サンプル音声、登録はこちらから。



トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: アバウト・オンラインゲーム(3)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://n2-interactive.com/mt/mt-tb.cgi/15

コメントする

[[img(http://x8.mikosi.com/bin/ll?095447901)]] [http://x8.mikosi.com/bin/gg?095447901 アクセス解析]