1・企画書の書き方 サンプル編2

 

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内藤さんありがとうございます!

 読者の内藤さんから、公開OKの企画書が送られてきましたので、
再度公開添削をします。


 まずは以下から内藤さんの企画書をダウンロードしてください。

http://www.n2gdl.net/magazine//20071008/naitou_plan.zip


 では見ていきましょう。

●タイトルページ

 まずぱっと見なんですが、「畜産機兵コンバイン」という畜産を
イメージさせるタイトルで、「畜産なのに人型ロボット?」という
意外性はありました。

 今までにない取り合わせなので。

 しかし「農業+ロボット」という組み合わせの時点で、一般受けは
しなさそうなイメージがあります。

 「農業」というイメージに刺激が少なく、ロボットが活躍する
フィールドとしてはそぐわしくない感じがあるんです。


 やるのであれば、なにか1つのコンセプトを掘り下げていき、
それ「づくし」「だらけ」にしていったほうが、インパクトのある
ゲームができます。

 例えば「農業」であれば、「牧場物語」は農家特有の牧歌的な
生活にフォーカスを合わせてそれを掘り下げていますね。

 それから派生ゲームとしては「ぼくのなつやすみ」などもあります。
 これは田舎暮らしにフォーカスを当てていますね。

 ロボットへのフォーカスはさまざまありますが、ヒットゲームと
してなら「スーパーロボット大戦」があります。
 まさにロボットづくし、だらけ、です。


 この「畜産機兵コンバイン」からイメージできるゲームとしては、
「がんばれ森川君2号」があります。

 「がんばれ森川君2号」も農業をモチーフにしていますが、
キャラクタは独自もので、ゲーム本編はAIの育成にあり、
モチーフもキャラクタもAI育成を楽しむためのおまけ(といったら
極端ですが)的にゲームを飾るものになっています。


 で、「畜産機兵コンバイン」も、そういう別なコンセプトが
あるのかな? と思いつつ読んでいきます。


 あ、あとタイトルのヘッドコピー(キャッチ文)ですが、ゲームの
目的が明示されていたほうがいいです。

 目的が書いてあるとゲームの進め方がイメージできます。


●企画動機

 ロボットアクションやレーシングゲーム等で、自機を自由に
セッティングできるタイプのものがあるが、自由にセッティングできる
だけに初心者には「敷居が高い」。

 そこで、その面白みを損なわず、いかにして敷居を下げ、且つ興味を
持ってもらうか?

 という開発意図ですね。


 これはよくわかります。

 しかしながら、もっと欲を言うなら、


「もっと共感を呼ぶ意図が欲しい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 というところがあります。

 この企画動機を読んだ人が、


「そうそう、そうなんだよ! 私も今までのゲームのそういうところが
不満だったんだよ!! 同じコト考えてたんだよ!!」


 というような「感情」を引き出すくらいの、大きな共感。

 そういうことが書いてあると、がぜん企画書を読むモチベーションが
あがりますよね?

 この「企画動機」というセクションはどういう目的があるのか?
なぜこのページがあるのか? というと、単に企画者の意図を伝えるだけ
なのではなく、それに共感してもらって、


「おお~、このゲーム確かには作る意義がある! いや、作らねばならない!」


と思ってもらう目的があるんです。

 ですから、大きな共感を呼ぶ必要があるんですね。


 あと、衣食住の食をモチーフとして取り入れてみました、とありますが、
これはなぜなのか? を書いたほうがよいです。


 説得力のある文章は「リーズン・ホワイ(Reason Why)」という原則を
取り入れています。

 これは、なにか主張をしたら「それはなぜなか?」という答えを
必ず書く、という原則です。

 そうするべき理由があると、人は納得するからです。


 衣食住の食をモチーフにしてみました。なぜですか?

 農業をロボットにさせます。なぜ?

 バケモノが襲ってきます。なぜですか?


 企画書全体で、主張すること、そうすることの根拠を明確に
しましょう。

 企画書全体の説得力が上がります。


●ゲーム概要&まとめ

 概要ですが、まず最初にゲームの目的をはっきりさせたほうがいいです。

 目的を明示すると、ゲームがどこから始まり、どこで終わるのか? が
はっきりして、ゲーム全体をイメージしやすくなります。

 ゲームの終わりというゴールまでの道すじの中で、プレイヤーは
いかにゲームを楽しむのか? というところを企画書を見る人は考える
わけです。


 今のままだと、3つのゲーム要素があり、関係しているのだな、という
部分がわかるだけで、どういう手順でこれを行き来するのか? どう遊ぶのか?
というところがわかりません。


 概要で、10秒でゲーム全体を把握してもらい、そのあと、詳細やウリの説明で、
ゲームの面白さ、ゲームのディテールがわかってもらえるようにしましょう。


 あと、ゲームがどういうフィールドで行なわれるのか? これも
イメージを明確にしたほうがいいです。

 アクションゲームのようなフィールドなのか。
 3Dか、2Dか。
 シミュレーションゲームのようなヘックス画面か。
 RTSのような操作でキャラクタを移動させるのか。

 これがあると操作をどのようにするかがイメージできます。


 4ページ目からロボットのセッティングに関しての詳細が書かれていますが、
ゲームの全体が見えていないので、セッティングだけ詳細に書かれても
評価できない状態です。

 ゲーム概要は全体の説明。ゴール、フィールド、操作、ルールの明示。

 それから詳細に入り、面白さ、ウリ、ポイントを説明してください。


 「わかりやすい企画書」は、企画内容以前に、書類としての基本なので、
まずはここを押さえていったほうがいいです。

 人が見るのだ、ということを意識して、目の前に人がいるのを想像し、
その人に対して書くといいです。


 ということで、添削は以上です。


 話は変わりますが、企画書内で使っているロボットの画像は、
以下のサイトで作られたそうです。

 プランナーを目指していて素材に困っていたら、使ってみてくださいね。

PROJECT TEAM DoGA
http://www.doga.co.jp/ptdoga/2007/index.html

 

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