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 SSV = Sex, Speed, Violenceの略

●SEX

 今回はSSVのはじめの「S」、SEXに関する話です。

 この話は恥ずかしいのであまり大声で主張したくないですが...(笑)。

 本能的快楽の中で、「性的本能」の及ぼす影響は非常に強い。

 単に性的本能というと性行為を連想すると思いますが、この概念は倫理的な
理由で、あまりおおっぴらにすることはできません。

 それはなぜか? というと...。

本能とは「生物として組み込まれた機能」ですから、なかなか抑制の難しい
ところがあるからです。

 だからこの本能を利用した商売、いわゆる「エロ」に関係する商売は、いつ
の時代でも儲かるし、いかに社会通念や倫理通念が抑制しようと、ひっそりと
流通します。

 ただ、これらはいつも裏方なんですね。

 どういういきさつでそういうポジションになったかは歴史を調べてないので
予想になってしまいますが、簡単に言うと、あまりに強力すぎる欲求だけに、
「それだけ」にならないよう、国で抑制の政策が取られたんだと思います。
(特に戦時中は強い抑制がかかっていたようです)

 映画倫理管理委員会とか、各種倫理規制団体とかは、そういう主旨で作られ
ているのでしょう。

 それだけ強力な「性的本能」に関する概念ですが、国に抑制され、社会通念
的に「隠されるもの」という扱いになっているだけに、あからさまにエンタテ
インメントや商売で使うことはできません。

 「下ネタ」は場所と人を選ぶということですね。

 でも、そこから派生する概念は、より馴染みのある、もっとソフトなものに
なっていきます。


●ジェンダー

 それはどんな概念か? というと、「ジェンダー」に属する概念です。

 ジェンダーとはなにか? というと、社会的な意味での「性」を意味します。

 要するに単なる体型や性格的な男女差であったり、いわゆる「愛情」「恋愛」
「家族」などの、一般的な性差にまつわる事柄です。

 これらのことならば、一般にそれほど抵抗無く受け入れられます。

 PCの「エロゲー」はそのままではゲーム機に移植が許されませんが、「ギャ
ルゲー」という、エロのない、女の子と恋愛をするだけのゲームならば移植可
能です(「性行為」をうながす表現がなければOKということです)。

 ほか雑誌など、水着のグラビアなら許されるけど、ヌードはNGとか、そう
いった細かい表現の差で、一般に受け入れられるか否かの境界がありますが、
結局は審査員の解釈の問題になってくるので、いろいろと複雑な問題をはらん
でいるのが現状です。

 まあそのへんの問題は置いておいて、この「ジェンダー」の範囲内ならば、
社会通念を(程度はあれど)クリアするので、エンタテインメントやビジネス
に採用することができます。

 といっても、もうこんな説明をするまでもなく、水着の女性はCMや雑誌の
表紙にたいした意味もなくバンバン出てくるし、日本のゲーム市場は恋愛ゲー
ムで溢れています。
 レースには日傘を持ったレースクイーンがいるし、なにかのショーに行けば
コンパニオンがチラシを配っているし、街角には赤い紙袋を配るキャンギャル
が笑顔をふりまいている。

 オタクの間で言われている「萌え」の概念も、この範囲内でしょう。

 先日、お好み焼き屋で友人が私に向かって


「いいか、よく聞け。萌えっていうのはなあ、チラリズムなんだよ!」

「なんかの拍子に見えちゃった、それなんだよ」

「見えそうで見えない、見えそうで、ああ、見えない、それが、それが妄想を
掻きたてるんだよ! お前にはそれがわかってない!!」

 と、ジュージュー焼けるお好み焼きを前にして力説していました(笑)。


 作り手は「なんかの拍子に見えちゃった」を、演出して作り出すわけですね。


●愛情

 さて、俗世間的なナマくさい話が続きましたが、最後にちょっと真面目な話。

 人を感動させるのは、人と人との繋がり、「愛情」であることが多い。

 献身的な情景は、人の涙を誘います。

 なぜ涙が出るのか...?
 私も映画で感動してよく泣くんですが、

「自分を捧げてまでも人を大事にする」

というところに泣けてしまいます。

 やさしさ、思いやり、ほのかな想い、せつなさ、慈愛、自己犠牲。
 人を大事にするこころ。

 これらは刹那的な肉体のよろこびでなく、長くこころに残る精神的なよろこ
びです。いつまでもこころに残って、人の行動に大きな影響を与えます。人を
「感動」させるんです。

 これが「愛情」というものの片鱗なのではないでしょうか?

 誰かを大事にしようとするこころから生まれる行動。言葉。

 どんな人であっても、大事にされたくない人はいません。
 自分の存在を認めて欲しいし、愛して欲しい。
 そんな渇望を感じながら、多くの人は生きている。

 だからこそ、いざとなればそれを手に入れるために突っ走るし、どんな犠牲
でも払おうとする。普段は出さない勇気を出そうとする。

 「愛情」を表現し、多くの人に与えようとする行為は、人を惹きつけずには
おれません。作品としてこの表現をしようと挑戦したものは、人を魅了してや
まないものが多いと思います。

 ビジネスにこの「愛情」を持ち込むとあざとい感じがしますが、市場によい
ものを流布させるには流通を必要とせざるをえないので、割り切ってどんどん
表現していけばいいと思います。

 結局それが世の中のためになるのでしょうから。

 

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このページは、n2laboが2008年12月14日 19:02に書いたブログ記事です。

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