メイク・コミュニケーション(7)

 

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ゲームのしくみの新田です。

 みなさん3連休はどう過ごされたでしょうか?


 私は箱根に温泉にいってゆっくりしたり、株式投資のセミナーに行ってその
画期的な解法に興奮したり、映画「ボーン・スプレマシー」を見に行って「う
おー渋っ! こんな作品作りてえ!」と思ってみたりしました(笑)。


 日頃作家活動とcgiのプログラムばかりなので、たまにはこういうゆったりし
た日々もいいですね。

●アフォードされる人々

 前回「ん? アフォードって?」と思った人も多いのではないでしょうか?


 アフォードとは、日本語に訳すと「できる、与える」みたいな意味ですが、
ここでは「環境が与える誘導」という感じで解釈してください。

(正確にはaffordance(アフォーダンス)が正しい呼び方で、知覚心理学用語
ですが、ここでは動詞扱いで短く呼んでいます)


 で、いきなりですが人々というのは、自分で考えて動いているように見えて、
実は環境に非常に強く影響されているんです。


 例えばですよ、これはよくあるアフォードの例ですが。

 手前と奥、どちらにでも開くドアがあります。
 そのドアを通ろうとしたとき。


 取っ手がリング状だったらどうします?
 引っ張りますよね?


 取っ手がなくて、単なる板だったら?
 押しますよね?


 こんな感じで、人は知らないうちに、ドアの設計者の意図どおりにドアを使
用しているんです。
 今度ドアを見たら、自分がどうアフォードされようとしているのか? それ
を考えてみてください。


 それからですね、紙があります。
 これは、「破る」ということをアフォードします。
 それから「書く」「おりがみにする」などということもアフォードします。

 また、紙が封筒状になっていれば、それは「入れる」ことをアフォードしま
す。

 その物が自然に発する情報を、知覚者にアフォード(与える)しているわけ
ですね(実際は発するというより、知覚する人が選択しているわけですが)。


 ゲームのインターフェイスも、アイコンやメニューの点滅など、プレイヤー
にアフォードするものを考えることで、自然なインターフェイスを実現するこ
とが出来ます。


 さてコミュニケーションも、実はこういった環境による誘導、アフォードが
大きく影響してきます。
 そして、効果的なアフォードの使い方が、実はあるんですね。


 まずは「数に紛れろ」的アフォード。


 掲示板などで大勢が書き込んでいると、その中に紛れるので自分も書き込ん
でみようかな、みたいな気になる。匿名性も、その他大勢に紛れる要素です。


 大型掲示板は、匿名性と書き込み量で書き込みやすい場をアフォードしてい
るわけですね。


 それから「似たもの同士」的アフォード。


 これはこのコミュニケーションの回で何度も出てきている、共通項を共有で
きる場において起こるアフォードです。

 いい例としては、「ソーシャルネットワークシステム(SNS)」でしょう。
 (知らない人は「mixi」「gree」「キヌガサ」というキーワードで調べてみ
てください)


 あの場は自己紹介をメインとした場で、かつ他人からの紹介でしか入れない
ので、勢い個人情報を開示することがアフォードされます。


 個人情報が開示する率が高くなることで、匿名性の高い掲示板にあるような
あからさまな誹謗中傷は少なくなります。


 こうして親密かつ積極的な発言ができる場が形成されやすくなったわけです。
これを思いついた人は頭がいいですねー。


 例はこのくらいにしますが、上の例のように「アフォードを重ねる」ことに
よって、その効果は大きくなります。

 

 人を集めることはビジネスの現場で非常に重要です。
 集客はそれさえできればビジネスがいくらでも考えられるといってもいいく
らいの要素。そこでこのアフォードを使わない手はありませんね。


 ゲームデザインでも同じで、「口コミを起こすアフォード」や「ゲームを友
達に薦めたくなるアフォード」を盛り込めば、そのゲームはヒットに近づくと
いってもいいと思います。
(そのアフォードを集める方法は? それはまた別の機会に...)


 このアプローチは私も最近発見したので、まだ実践に移せていませんが、と
りあえずはサイトのアクセス数を上げるアフォードを試してみたいと思ってい
ます。


 そのうち結果報告をするかもしれないので、期待せずにお待ちください(笑)。

 

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